聖母子像 — 霧の國の魔女トワルと白雪姫シンニード — 〖 13月世の白雪姫 〗シリーズ

〖 13月世の白雪姫 〗シリーズ
聖母子像 — 霧の國の魔女トワルと白雪姫シンニード —（2025）

✧ ♪ Snow White ✧

《霧の國》の魔女トワルは〈魔法の鏡〉と言霊遊びをします。
「鏡よ鏡　世界でいちばん美しいのは誰？」
「トワル様の娘 シンニード様です」
魔法の鏡が答えると、トワルは嬉しそうに微笑み、
シンニードに決まってこう言いました。
「あなたは世界でいちばん運がいい子。世界でいちばん美しい私のシンニード」

┈ ⋆⋆ ☪︎ ⋆⋆ ┈

13月世に伝わる白雪姫の物語

深い霧の向こうにある『霧の國』に、白雪より白い肌と髪、血のように紅い唇を持つ美しい王女が住んでいました。
王女の名前は「シンニード」。
『霧の國』を治める魔女トワルさまの一人娘、7歳になられたばかりの王女であり、13歳の誕生日に『霧の國』の女王となることが定められていました。


しかし、シンニードの胸の奥には
まだ誰にも知られていない、小さな風が吹いていました。

その風はときどき、霧の國の重たい静けさをすり抜けて
見えないどこかへ彼女を呼び寄せるのです。


13月世の白雪姫の始まりの物語絵。
これからどんな物語が待っているのでしょうか。

…………………………………
マット窓サイズ：202×152mm（楕円）
素材：ペン、顔料インク、スワロフスキー、グワッシュ、雲母、洋紙
制作年：2025
…………………………………

✧ 額装写真 ✧

✧ ショート動画 ✧