霧の國の魔女トワルと使者シャーデンとフロイデ『零月夜の鏡うた -聲亡き叫びのうた-』

零月夜の鏡歌
─ 霧の國の魔女トワルと使者シャーデンとフロイデ ─
500×500mm(部分)


(第一節)


Ⅻ 十二 わたしは叫ぶ



Ⅺ 十一 聲亡(こえな)き叫びが聴こえるか!



Ⅹ 十 私は目覚める 私は目覚める



Ⅸ 九つ 深い霧に抱(いだ)かれた



(第二節)


Ⅷ 八つ 空は 記憶彼方へ霞み



Ⅶ 七つ 光焦(こ)がれ 尚遠のきて



Ⅵ 六つ 蜘蛛は嘆き 霧糸(きりいと)吐く



Ⅴ 五つ 怒りの炎に 大地は涙す



(第三節)


Ⅳ 四つ 海星(うみほし)謳う「還っておいで」と



Ⅲ 三つ されども すべては霧巣(きりす)と籠り



Ⅱ 二つ 星も 海も 霧も 闇も


Ⅰ 一つ 遠き故郷 闇蜘蛛(やみくも)に呑まれ




(第四節)


零  いま此処(ここ)に!

零月夜の鏡歌
─ 霧の國の魔女トワルと使者シャーデンとフロイデ ─
500×500mm




〈 霧の國の魔女 トワル 

“《居場所の無いあなた》 さあ 私の國においで悲しみも痛みもない 美しい人形にしてあげるえ《特別なあなた》は 白く清らかな《霧の國》に相応しい”


〈 霧の國の魔女 トワルの使者・片目のシャーデン 〉

霧から生まれ出た《六本足の一角獣バラッチュ》を操る破壊的な美少女
針靴を履き、闇鞭で心臓を射抜いて命を拐う



〈 霧の國の魔女トワルの使者・死神フロイデ 〉

《新月の鎌》と《死鳥の籠》を持ち、闇と霧に紛れて心臓を奪う美しい死神
霧の國の中では最も古くから棲んでいる使者と謂われている
美しい瞳と心臓を収集し食す美食家でもある
コウモリやカラス等、黒い翼ある生き物に姿を変えることもできる



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12月世と13月世に出現する“霧の國”

魔女トワルと使者たちは
心あるものたちをさらい
心の臓をえぐり取ると謂う

“霧の國”に連れてこられたものたちはみな
聲亡きままに叫び続ける




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