ガブリエルとガブリエラ



ガブリエルとガブリエラは13月世の住人です



<虹色蝶のガブリエル>

ガブリエルは美しい虹色蝶


13月世では
ガブリエルは青虫から美しい虹色蝶になり ガブリエラと出逢います

12月世(この世)では
何かに打ち込んだけれどその努力は報われずに終えたひとつの生涯があり
約200年の時を経て生まれ変わり 今度は素敵な人に出会います





<月蜉蝣のガブリエラ>

ガブリエラは優しい月蜉蝣


ガブリエル(虹色蝶)とガブリエラ(月蜉蝣)


ちっちゃな青虫ガブリエル

みんな幸せになりますように

卵に蛹に絵を描いた

雨の日風の日も絵を描いて

ガブリエルは動かなくなった


2500回目の満月の夜

目を覚ましたガブリエル

「 あんなに絵を描いたのに  誰も幸せにできなかった 」

ポトンとひと粒 真珠の涙


三日月みたいに微笑んだ

月明かりの蜉蝣謳います

「 卵も蛹も今はみんなお星さま  あなたの背中に虹色の羽 」


蜉蝣とガブリエル空の上

真珠の涙 一番星に


月蜻蛉とガブリエル

夢の中の青虫いづこに

想い出そうとしてみても

知らない誰かの夢のよう


ガブリエルと月蜉蝣

湖空の中にみる夢は

遠い 遠い 過去の夢

遠い 遠い 未来の夢




<12月世のミレット>


ガブリエルとガブリエラは13月世の住人ですが
12月世(この世)でそれを感じる人もいます

12月世の6歳の少女 ミレットが
ガブリエル、ガブリエラと会話をしていた
という記述が残っています


ガブリエルは 美しい虹色蝶
ガブリエラは 優しい月蜉蝣

彼らの姿は見えないけれど
彼らの聲は聴こえてくる

聲や音楽は
見える世界より
たくさんのことを伝えてくれる

彼らはみんな それぞれに
この世のものと想えないほど
美しい羽を持っているのに
見ることができない

陽の光 月明かり 影の中に
いつだって そばにいるのに
気がつかないだけ

視えているのにね

見えて いないだけ


― 1997年3月24日 ミレットの日記より ―


6歳のとき 
金色野原で初めてガブリエルとガブリエラに逢い
月明かりの中 彼らと度々逢っていた少女ミレットは
13年後 19歳 
1997年9月17日 満月の夜
忽然と姿を消してしまいます



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