氷砂糖の湖の主 人魚のティリア

ティリアは声も美しい

13月世の北風が眠りにつくところにある“氷砂糖の湖”に最も古くから棲む人魚

遠い昔 “ケルタス” という男性と幸せに暮らしていたが
氷砂糖の湖の中では人魚は歳をとらないので
やがてひとりになってしまう


湖の底 氷砂糖でできたお城で
彼との想い出とともに宝飾品に囲まれて
ひっそりと暮らしている

遊びに行くとおもてなしをしてくれる



ケルタスはおもむろにティリアの手を掴むと
氷砂糖の湖に飛び込んだ

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